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2025/08/27

IoT研修会の紹介②

目次

システム開発部の鷲崎です。
前回のIoT研修会の紹介①では、IoT研修会実施の目的や、マイコンモジュール「M5Stack」を選定した経緯などを取り上げました。
今回は、実際に研修会で行った内容と当日の様子についてご紹介します。


IoT研修会のカリキュラム

研修会は、前回でも触れた通り、以下3つのパートで構成しました。

  • イントロダクション:IoTの概説、使用するマイコンモジュール・センサー・開発環境の説明など
  • チュートリアル(全体演習):講師の説明に沿って、センサーを使った簡単なIoTシステムを制作
  • チーム制作:各チームでアイデアを出し合い、センサーを活用したIoTシステムを制作し、最後に発表

また、様々な部署の社員を5~6名のチームに分け、各チームにM5Stack1台とセンサーセットを配布。協力しながらチュートリアルから制作・発表までを進めました。


1.イントロダクション

導入では、まず「IoTとは何か」から始め、IoTの可能性や応用事例、技術要素について説明。さらに今回使用するM5Stackについてスライドを基に解説しました。
弊社にはWebアプリケーション開発やネットワークインフラに携わる技術者も多く、そうした知見を活かせる点を強調し、参加者の関心を引きました。


2.チュートリアル(全体演習)

続いて、M5StackやUIFlowの操作方法、センサーの扱い方を実習形式で学習。講師役の説明に沿って、温湿度・気圧センサーを用いた温湿度・気圧計を制作しました。さらにIoT要素として、計測結果をGoogleスプレッドシートに記録する機能も追加しました。

まずはM5Stackの電源投入、センサー接続、UIFlowの起動といった準備を説明。各チームが環境を整えたところで、UIFlowによるプログラミングを開始しました。

UIFlowの基本を理解するため、以下の段階で機能を組み上げました。

  1. UIを作る
  2. センサーの値を表示する
  3. 繰り返し処理を行う
  4. センサー値に応じた処理分岐
  5. 日付・時刻の表示


ここまでで温湿度・気圧計として完成。さらにGoogleスプレッドシートにデータを送信する機能を追加しました。


全チームが無事データ送信まで達成し、全体演習は終了。その後、チュートリアルで扱えなかったUIFlowの機能やM5Stack・センサーの応用について補足説明を行い、いよいよチーム制作へと進みました。


3.チーム制作

チーム制作では「IoT機器の企画とプロトタイプ作り」をテーマに、用意されたセンサーを活用したIoT機器のアイデアを検討。M5Stackでプロトタイプを制作し、最後に発表しました。

M5Stackは各チーム1台のため、UIFlowでロジックやUIを作る担当、LEGOブロックで筐体を設計・作成する担当、発表用スライドを作る担当などに分担し、協力して進めました。

時間の制約もあり完成には至りませんでしたが、以下のようなIoTシステムのアイデアと試作品が発表されました。

  • PRIセンサー・距離センサーによる宅配便通知システム
  • 飼いネコの健康状態やトイレ交換時期を把握するシステム
  • 温湿度センサーによる天気予報システム など



■ まとめ

以上、2回にわたりIoT研修会の様子をご紹介しました。
ソフトウェア開発経験者でも「IoTは難しそう」と感じがちですが、参加者アンケートでは概ね好意的な反応を得ることができました。

M5StackとUIFlowを活用したことで、短時間の研修でも座学から制作・発表まで一通り体験でき、IoTの面白さと可能性を実感していただけたと思います。

現在、社内では様々な施策を推進していますが、その一つとしてIoT活用の取り組みも進行中です。機会があれば、こちらについても改めてご紹介できればと思います。